介護ロボット普及推進事業の紹介

こちらでは、わたしたち公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の「介護ロボット普及推進事業」の取り組みを紹介しています。 

 

→ 1.事業の背景と目的

→ 2.平成24年度事業の紹介  

→ 3.平成23年度事業の紹介

→ 4.平成22年度事業の紹介

5.これまでの試験導入ロボットの紹介

→ 6.事業の実行部隊の紹介


  

介護ロボット普及推進事業の背景と目的

我が国は、世界に例をみないスピードで高齢化が進行しています。今後、総人口が減少するなかで、高齢者の人口に占める割合は上昇を続け、2015年には26%、2055年には40.5%に達し、2.5人に1人が65歳以上となることが予測されています。

 

国と同様に、神奈川県においても急速に高齢化が進展しており、要介護高齢者も増加し続けています。こうした背景のなかで、前々から地域における介護・医療システムのあり方が問われていました。また、介護現場においては、人材を取り巻く様々な課題がクローズアップされており、良質な介護サービスの充実に向けた取り組みが求められていました。


このような背景から、介護分野の課題解決に向けて、ロボット関連技術などの先端技術を活かす試みが重要な課題となっていました。そこで、平成22年度に「ロボット導入が介護分野の課題解決になるのでは?」との仮説を検証するために、神奈川県から事業の受託をしました。これが、わたしたち公益社団法人かながわ福祉サービス振興会が介護ロボット普及推進事業に取り組み始めたキッカケでした。

 

当事業では、「介護分野が抱える様々な問題解決」と「新産業の育成」の2つを目的として掲げています。

 

介護ロボット普及推進事業の目的は?.jpg

 

「介護分野が抱える様々な問題解決」については、「介護される側」と「介護する側」の両側面から問題解決の検討を行っています。例えば、「介護される側」には自立・身体動作の支援があります。一方、「介護する側」には、介護の負担軽減や人手不足の解消などの解決すべき問題があります。

 

目的1:
介護分野が抱える様々な問題解決


  ●介護される側の問題解決 
    例:自立・身体動作の支援


  ●介護する側の問題解決 
    例:介護の負担軽減、人手不足の解消

 

また、介護分野の課題解決に加えて、リーマン・ショック後から急減に冷え込んだ日本の経済状況の打開のためにも、神奈川県では新産業を育成する必要でした。新産業の育成が雇用機会の増大、そして経済発展へと繋がるからです。これがもう1つの目的である「新産業の育成」となります。

   

目的2:
新(ロボット関連)産業の育成


 
●新産業の育成
   →雇用機会の増大
    →経済発展!

 

平成24年度事業の紹介

平成24年度の神奈川県受託事業(介護ロボット普及推進事業)では、下記に取り組んでいます。

 

  1. 介護ロボットの展示・説明会(シンポジウム・フォーラム)の開催
  2. 介護ロボット普及推進センターの運営
  3. 介護ロボット普及推進研究会の運営

 

 

 

1 介護ロボットの展示・説明会(シンポジウム・フォーラム)の開催

介護ロボットの普及促進を目的に、県内3地区で展示・説明会を開催しています。

 

● 1回目(2012年10月29日)

厚木市で「介護ロボットシンポジウムin厚木」を開催しました。

小島氏説明.jpg

詳細はこちから!

 

● 2回目(2012年11月11日)

横須賀市で「介護ロボット普及推進フォーラム」を開催しました。

知事と.jpg

詳細はこちらから!

 

● 3回目(2013年2月開催予定)

 湘南地区で開催を予定しています。

 

 

 

2 介護ロボット普及推進センターの運営

介護や医療機関の現場にて介護ロボットを集中的にモニター利用・評価すると共に、利用場面を公開しています。

詳細は、こちら(神奈川県のホームページ)から!

 

 

3 介護ロボット普及推進研究会の運営

介護ロボットを活用した介護現場の負担軽減や高齢者の自立支援などの課題の解決策を検討するために、学識者、医療・福祉関係者、メーカー等のメンバーから構成される研究会を設置して運営しています。

 

 

 

その他の普及推進活動


神奈川県受託事業の範囲外においても、介護ロボットの普及推進を目的に、メディア対応などを含め様々な活動を行っています。

 

平成23年度事業の取り組み

神奈川県から受託した平成23年度の「介護ロボット普及モデル事業」では、大きく下記の5つに取り組みました。

 

  1. 介護ロボットの試験導入と評価
  2. 介護ロボット導入促進のガイドライン策定
  3. 人材育成に向けた教育・研修
  4. 介護施設経営者などへのヒアリング調査
  5. 介護ロボットの普及推進活動

 

 

1 介護ロボットの試験導入と評価

「介護ロボットの試験導入と評価」は、22年度事業に引き続き実施しました。既に市場に導入されているロボットを対象に、介護分野の課題解決が可能かどうかを確認することを目的に、次の3つの側面から試験導入および評価を行いました。

 

 1) 介護する側(介護スタッフ)の問題解決
      例:介護の負担軽減、人手不足の解消

 2) 介護される側(施設の利用者)の問題解決
      例:自立・身体動作の支援

 3) 施設全体へのインパクト
      例:施設全体に与える効果(インパクト)

 

上記3つの側面から評価するためにロボットの機種別に「評価シート」を作成して、介護ロボットの有効性などに関するデータを収集しました。また、評価によって得られた定性的および定量的データを集計・分析し、これを報告書の記載内容としてまとめあげました。 

 

なお、平成23年度事業では、神奈川県内の計17施設を対象に、計7機種の介護ロボットを試験導入しました。

 

 

平成23年度事業で試験導入したロボットの紹介はこちらから!

平成23年度事業でロボットを試験導入した施設の紹介はこちらから! 

 

 

2 介護ロボット導入促進のガイドライン策定

介護ロボットの普及促進を目的に2タイプのガイドラインを策定しました。


1つは、機種に関係なく導入促進に向けて全ての介護ロボットに共通して利用することができる包括的な内容を盛り込むガイドラインを策定しました。また、機種毎にロボットの用途などが異なる事由から、特定の機種を対象に「機種別のガイドライン」を策定しました。

 

 ガイドラインのダウンロードはこちらから!

 

 

3 人材育成に向けた教育・研修

22年度事業の「ロボットの機能を効果的に引き出すためには、ロボットというハード(モノ)を提供するだけでは不十分であり、教育や研修などの提供を含めたソフト面の充実が不可欠である」との反省を踏まえ、23年度事業ではロボットの運用技術を習得した人材育成を目的に、新たな教育・研修の仕組み作りにチャレンジしました。


新たな仕組み作りにチャレンジすると同時に、ロボットの導入時における既存の教育・研修制度に関する課題を整理してまとめ上げました。

 



4 介護施設経営者などへのヒアリング調査

22年度事業の延長として、介護施設の経営層を対象に対面ヒアリングを実施しました。目的は大きく2つありました。

 

1つは、介護ロボットの普及促進に向けてロボット導入の支援拠点となりうる介護施設を開拓すること。もう1つは、介護ロボットの普及促進に向けて取り組むべきアクションに関し、介護施設側の視点をフィードバックしてもらうことでした。

 

 

 

5 介護ロボットの普及推進活動

介護ロボットを世間一般の方々に広く知ってもらうことを目的に低予算で様々な活動を行いました。普及推進の一手段として、22年度にホームページを立ち上げましたが、23年度事業では「介護ロボット」という単語で主要検索エンジンのトップ表示を目指しアクセス数を増やしました。また、シンポジウムなどのイベント開催を積極的に行い情報発信をしていくと同時に国内外からの注目を集めることで普及推進を図りました。

 

 

上記以外の取り組みについては、こちらをご覧下さい。

 

⇒ 平成23年度事業の「報告書」要旨はこちらをご覧下さい。

⇒ 平成23年度事業の「報告書」全文はこちらをご覧下さい。

 

平成22年度事業の取り組み

平成22年度は、介護ロボット推進事業をスタートさせた年です。


わたしたちは、「ロボット導入が介護分野の課題解決になるのでは?」との仮説を検証しながら、ニーズとシーズをマッチングさせて介護ロボットの市場を形成させていくためには大きく3つの活動が必要であろうと考えました。

 

  1. 1つ目は既に商品化された介護ロボットの現場での評価
  2. 2つ目は介護現場のロボットに対するニーズ(意識)の調査
  3. 3つ目は介護ロボットについて世間に認知してもらうための普及・啓発活動です。

 

これら3つの視点を踏まえて、22年度事業では次の通り大きく3つの活動に取り組みました。

 

 

1 介護ロボットの試験導入と評価

介護分野が抱える課題の解決に向けて、「介護する側(介護スタッフ)」および「介護される側(施設の利用者)」の両側面から調査することを目的に、介護施設などにロボットを無償貸与(試験導入)して評価し、評価結果の集計・分析を行いました。

 

神奈川県内の計7施設に計4機種のロボットを3ヶ月間試験導入して評価を行いました。

 

平成22年度事業で試験導入したロボットの紹介はこちらから!

平成22年度事業でロボットを試験導入した施設の紹介はこちらから! 

 

 

2 介護施設のニーズ調査

介護ロボットの潜在的なニーズおよび導入の可能性を把握することを目的に、介護スタッフのロボットに対する認知度、関心度、それに導入に伴う阻害要因などに関する意識調査をアンケート調査票の送付・回収および訪問ヒアリングを通じて行いました。

 


3 介護ロボットの普及推進活動

介護ロボットを世間一般の方々に知っていただくために、ホームページを立ち上げ最新情報を発信しました。また、事業説明会およびシンポジウムの開催、民主党・ライフイノベーション小委員会の視察受け入れなどを通じて普及推進活動を行いました。

 

上記以外の取り組みについては、こちらをご覧下さい。

 

⇒ 平成22年度事業の「最終報告書」要旨はこちらをご覧下さい。

⇒ 平成22年度事業の「最終報告書」全文はこちらをご覧下さい。

介護ロボット普及推進事業の運営体制

介護ロボット普及推進事業は、介護施設、ロボットメーカー、大学などの専門家から構成される「介護ロボット普及推進委員会」を設置して取り組んでいます。

 

また、2011年度の事業では、上記の委員会に加えて、4つの分科会を運営して個別案件に対応しています。

  

運営体制.jpg

介護ロボット普及推進委員会

介護ロボット普及推進事業の「普及推進委員会」は、以下の産官学から構成される有識者(委員)により運営されています。

 

介護ロボット普及推進事業の推進委員の構成.jpg

 


なお、平成23年度 介護ロボット普及推進委員会の委員の所属は下記の通りです。 


産 

民間企業  


介護施設

 

   

 

自治体 

 

 

教育機関・研究機関

 

 

運営事務局:
社団法人 かながわ福祉サービス振興会

 

分科会の運営

平成23年度事業では、「介護ロボット普及推進委員会」に加えて計4つの分科会を運営して個別案件に対応しています。

 

 No.

 名称

 実施内容

 1

HAL
分科会

HAL画像.jpg

 

 

 

 

 

 

  • 介護ロボットの評価対象・方法などを検討する。
  • ガイドライン作成について検討する。
  • 人材育成に向けた教育・研修ついて検討する。

 2

パロ
分科会

パロ画像.jpg

 3

 眠りSCAN
分科会

眠りSCAN画像.jpg

 4

 モニター調査
分科会

 

  • モニター調査の設計について検討する。

 

事業の実行部隊

介護ロボット普及推進事業の推進役を担っているのが公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の「介護ロボット推進課」です。わたしたちは次のような業務を担当しています。

 

 

1. 事業の企画及び管理

  • 既存・進行中の事業(プロジェクト)の全体管理(含: スケジューリング、予算管理など)
  • 新規(受託)事業獲得に向けたプロポーザルの作成

 

2. ロボットの試験導入と評価

  • ロボットの介護サービス業者への試験導入と評価
  • ロボット導入促進のガイドラインなどの作成
  • 人材育成に向けた教育・研修の仕組み作り

 

3. 調査(マーケットリサーチ)

  • ロボットに対するニーズ調査などの実施


4. 委員会(研究会)の開催/運営

  • 介護ロボットの普及推進のための会合(委員会、研究会など)の開催/運営
  • (必要な場合)分科会の開催/運営

 

5. 特別イベントの企画/開催 

  • 介護ロボットの普及推進活動の一環となる各種イベント(事業説明会、事例発表会、シンポジウムなど)の企画及び開催

 

6. メディア対策+取材・視察の対応

  • プレスリリース配信等によるメディア対策
  • メディア各社からの取材対応
  • 国や地方自治体などからの視察の受入 

 

7. HP更新と情報発信

  • HP更新などを通じた情報発信

 

8. その他

  • 各ステークホールダー(ロボットメーカー、介護サービス業者、国・自治体など)との調整
  • 各種報告書の作成
  • その他

 

 


次に、介護ロボット推進課の主なメンバーを紹介します。

 

関口

 sekiguchi.JPG

介護ロボット推進課の責任者を務めている関口です。

今後、日本の経済規模は縮小していくと多くの専門家が予想していますが、介護は高齢化の進行に伴い大きな成長が期待されている業界です。


介護ロボットが「介護をする側(介護者)」と「介護される側(被介護者)」の両方の救世主となれば、新産業として大きく成長するはずです。介護分野に限らず、私たちの日常生活ではサービスロボットと呼ばれるロボットが活躍する時代を迎えるはずです。

 

時代の変化により衰退する産業があっても、その一方で新産業が成長すれば雇用機会が増えるはず。結果として、わたしたちの経済に良い影響を与えてくれるでしょう。

 

世界が経験したことない日本の超高齢社会を迎えるにあたり、少しでも貢献出来ればと願い、日々の仕事に取り組んでいます。

 

 

 

加藤 

kato.jpg

事務局員をしている加藤です。 昨年度の介護ロボット普及推進事業では、開発・メーカー、介護施設、教育・研究機関、自治体の協力により、すばらしい事業を展開する事が出来たと思います。 

 

今年度は介護ロボットを多くの施設に導入します。介護者・被介護者の方々に触れていただく機会が多いかと思います。昨年度以上の事業を展開する為に、一生懸命頑張りますので宜しくお願いします。

 

 

 

▲このページのトップに戻る